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東大唯一のオリジナル曲制作・演奏サークル、TOB(東大オリジナルバンド研究会)のブログです。

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曲紹介・歌詞紹介/Thanatos

by Thanatos

Thanatosと申します。最近サークル内で流行っているソロ活動の歌詞・曲紹介をしようかなどと思い筆をとりました。

高校の時から作曲はしていたものの、特に発表する場もなかったのですが、大学でオリジナルバンドという場をみつけて自作曲を披露してきました。しかし、どうも私は何かしら欠陥があるらしく、組んだバンドがすべて地獄のような状態になってきました。マネージングがうまくいかなかったり、仲が険悪になったり、普通に音楽性が合わなすぎたり。

というわけでいい加減懲りた私は、自分を強く出す曲はソロでやろうとしています。ソロ活動自体は今年の1月からやっていたのですが、大して曲について語ったことはないな、MCも一言二言だし。自分の曲の受けがよくないのは覚悟のうえですが、少しはどんなことを考えて曲を作ったのか発散しておくのも意味はあるかもしれない。読者の方(長いんで、全部読んでくださる方がどれだけいるかは疑問ですが)には負担を強いるかもしれませんが、軽い気持ちで読んでいただければと思います。


1.Prelude

~instrumental~

[解説]
デモ→https://soundcloud.com/thanatos444/prelude

歌詞紹介といいつつ初っ端からインストです。名前の通り前奏曲として作り、冒頭などは結構「何か始まりそう」感は出せたと思っています。サウンドはストリングスとチェンバロでバロック風のつもりですが、かなり昔に作った曲なのでひどい有様です。デモ音源はチェンバロパートピアノだし。全体的には割りと綺麗な曲で気に入っているのですが、和声やオーケストレーションをもう少し何とかしてリミックスしたいと思っています。


2.夏祭り

[歌詞]
夏の湿った風が籠る
木陰の夕闇にあなたはいた
乾いた唇で言う
「私は独りなのよ」

お祭り囃子が聞こえてくる
わたあめ りんごあめ 一緒に食べよう
「あの子とは遊んじゃ駄目よ」
なんて言う大人はここにいない

たばこで焼けた腕も 舐めて溶ければ良いのに

ああ 妹みたいな年頃の 可愛く虚ろな眼のお嬢さん
友達にも親にもなれないけれど とびきりの愛をあげたいな

「あんたなんかもういらない」知らない男(ひと)と
手を繋ぐ母の言葉 「あの人の一人は……」
紡ぐ前に押し倒した
見えない月が落ちていた

土の上はだけたスカートの中 たくさんの紫色

ああ ほんとの姉妹になれたなら あなたを守ってあげられたかな
抱きしめることしかできないけれど とびきり暖かく包みたい

ああ 妹みたいな年頃の 可愛く虚ろな眼のお嬢さん
友達にも親にもなれないけれど とびきりに愛してあげるわ

まだ青い赤いその唇に 触れるようなキスをあげましょう
もうあなたは一人で独りじゃないよ だからあなたが好きなのよ

来年 お祭りに また二人 来たいな……

[解説]
(合同コンピレーション『TOB-Grandioso』収録)

去年(2015年)の夏に作った曲です。コードは単純すぎるくらいに単純ですが、わりかし歌ものっぽいメロディができたんではないかと思います。大体久石譲のパクリですけどね。密かに提唱している「久石譲はJ-Popの教科書」論を実践した結果です。歌詞もそんな感じで、どうにもならない儚さ、郷愁といったものをテーマにしています。今見るとクサすぎるし気持ち悪い歌詞ですけどね。

一応歌詞をもう少しツッコむと、親にネグレクトされてる女の子に少し年上の少女が出会うというお話です。「夏祭り」という題ではありますが、祭りの灯りをバックに二人の世界に入ってますね。光が薄いところは大好きです。陰翳礼讃。


3.Sodomian Palace

[歌詞]
右脳で睦んだ媚毒 口移しであげようか
キモチイイことを教えてあげるわ

Ah ah...

重厚なドア 鍵さす刹那
野性の紫煙は充ち
桃百合舞うホールは満開
偽牧師の歌に合わせて躍れ 狂え 禁忌は捨て置け

爛熟の紅纏う女主人(ミストレス)の赤ワイン
私達同士でどうぞお飲み遊ばせ

Ah ah...

二度目のドアは鍵も要らない
香水つけパーティーしましょ
薔薇ばら蒔く ホールに散開
聖女様も柩の中 死者も生者も抱けば変わりはない

白肌美人の少年奴隷は十字架磔刑
肉は麦にあらずは 棒振る人生

Ah ah...

タブーの蓋を明けないで
魔女裁判にかけないで
どうか今はまだ幸せな
本能のまま快楽に浸らせて

右脳に孕んだ媚毒 口合わせてあげようか
キモチワルイことに溺れてしまおう

神様に背いた欲
Sodomian Palaceの夜
夢魔の導くままに
乱れよ百合薔薇

Ah ah...

[解説]
(TOB Compilation Album『開化』収録)

夏祭りも十分気持ち悪いのですが、輪をかけて気持ち悪い。

サウンドとしてはダンスミュージックを志向しています。ダブ使ったり、シンセで雰囲気作ったり。作曲当時やっていた「ダンシング大村そうた」というダンスユニットがあり、それに向けて作った曲ですね。まあ、ダンスと言っておきながら作った曲がシャッフルなんですが。

歌詞は、なんというか許してくださいって感じです。ダンスといったらダンスホール、ホールのイメージを中世的なキリスト教的ファンタジー世界のもとにおいたらどうなるかという発想で作ったらこうなりました。sodomは聖書に出てくる頽廃した街ですが、特に性の乱れが強調されており、同性愛を取り締まるソドム法などに名が残っています。同性愛者などの弾圧された者の逃げこむ場所、共同体としてのPalaceみたいなイメージで書いてますが、閉鎖・非日常化はまさに差別を助長するものでもあるんで、マズったかなあみたいな気持ちでいっぱいです。やっぱりポリティカル・コレクトネスを学んで歌詞を書かないといけませんね、勉強が足りなかったです。


4.gemini

[歌詞]
澄んだ冷気が耳元を撫ぜる
窓からこぼした 涙に映る星

隣の部屋の君は誰と一緒
繋がり 絡んでいるのかな

死にたいって君が「言った」
生きなさいって彼が「言った」
死ねばいいって一人の部屋で「言った」

ひとつ隣の扉の中 赤が落ちる

星降る夜にバルコニーに出た
瞬く双子の星と星

好きだよって君に「言った」
あたしもよって「言って」くれた
そうじゃないって「言え」なかった ずっと

ひとつ隣の窓の奥 赤が落ちる

死にたいって君が「言った」
生きなさいって彼が「言った」
死ねばいいって一人の部屋で「言った」
いつでも
双子の姉妹のまま
病んだ君も救えないの
ただそばにいるだけの女の子

ひとつ隣の扉の中 赤が落ちる

[解説]
一回しかやってない上、曲名も言ってないので誰も覚えてないと思われる曲。デモ音源すらない。曲自体はAメロからサビへの転調の面白さ(変ホ長調でE♭→同主調のD♭と見せかけておいて、D♭に入った時点で4度上の変イ長調に転調)とか、リフの綺麗さ、サビの「死にたい」のエモさなど良い感じなんですけどね。ただ歌詞は全体的には微妙です。星をテーマにしようと思ったんですがとっ散らかりました。死にたいと言って死なないエセメンヘラみたいなやつは全員死ねばいいと思います。


5.TOBのうた

[歌詞]
作ろうよボクと メロディとリズムとハーモニー
刻んだことば達 胸にしまってほしい

続く道と広がる世界
少女が旅する朝ぼらけ

ファーストキスをかき混ぜて
珈琲を飲む青年の昼下がり

きらきら
ネオンサイン 夕陽
重ねた 心 風の音が語るよ
1,2,3,4,ひとつずつ進もう!

奏でようキミと ドラム ベース ギター キーボード
鳴らない声さえも愛しいんだ

古ぼけた夜に 響く新しいバンドサウンド
誰に聞こえずとも 真実は色あせない

花火が咲く頃にまた
恋人たちの夏が散る

あまい病のユートピア
目指してたよ 二人だけの宇宙

ぽたぽた
落ちてくるものを
歌おう 老若男女は問わないよ
Just sing it out 分かり合えるハズさ!

生きようよ今を アートを剣に代えながら
包んでくれるから 哀しいんだ

歪んだ世界と 想い手に込めたファンタジー
誰にも言えなくて 鏡を叩き割った

歴史の中の一瞬
呼吸を止めた永遠

流れ星に夢占い
キライだよ夢見がちな子

ティータイムお邪魔します
オーストラリアに帰れ
ビール飲んで潰れて

創ろうよ キミに伝えたいことがあるのです
ありがとう、そして またいつか会いましょう!

響かせようみんな 自分たちだけの音楽を
全部ぜんぶ合わせて 楽しいライブを!

生きようよ現代を アートを鎧に変えながら
ボクが聞き届けよう キミの輝く瞬間を

[解説]
デモ→https://soundcloud.com/thanatos444/tob

長い曲。そしてサークルの名を冠するという意欲作。サークル内の方は気付くかもしれませんが、TOBの歴代バンドたちが作った曲から歌詞を拝借しています。1.2年目の曲はTOBのサウンドクラウドに載ってたりするので、興味のある方は見てみるといいと思います。

サウンドは、すっごくポップに作ろう、サークルの名を冠するにふさわしいユニバーサルな曲にしようとしたらこうなりました。誤解を恐れずいえば私は結構な排他主義者で(ただし、政治的にではなく音楽表現として)、ギターが目立ちまくる曲も男性ボーカルがかっこいい曲も嫌いだし、若すぎるサウンドも古臭いサウンドもダメで、ジャンル単位で聴く気になれない音楽も多いです。それでも普遍的な曲を作ろう、という試みでしたが、「音楽のサラダボウル」にはならず、「音楽のごった煮」ですね。何故かツーバスを入れたくなってしまう病がいけないのだろうか……。

歌詞は、もともとTOB初の卒業ライブのために書いた曲で、最初の卒業ライブということはサークルの創世者たちを送り出すわけですね。で、その創世者とは詳しく書きはしませんけどちょっとしたいざこざがあって、「この野郎!でもありがとう!」くらいの気持ちで歌詞を書いています。自分の好きな音楽を「創り」「奏でる」ことを否定されないことはTOBの本質だと思っていて、ソロ活動もその一環として続けています。


6.Sunflower

[歌詞]
夏の夕暮れの日に お迎えに来てね

学校が終わった 早く会いたいな
校門に車がとまってるの見えた

空が赤い時間には ふたりきりでいられる

ひまわりをちぎってく スキ、キライ、ダイスキ!
この気持ちがああ何なのか、せんせぇ教えてよ
きれいな夕焼けの下 わたしを見ててね

日曜日 夏のお花見に行こう
おべんとはおにぎり タコさんソーセージ

空が赤い時間まで ふたりきりでいたいな

ひまわりをちぎってく すき、スキ、ホントに好き?
この気持ちがああ何なのか、せんせぇ教えてよ
きれいな夕焼けの下 わたしを見ててね

ひまわりが散っていく 今なら分かるよ
出会ってから10回めの夏が終わる
いつかの夕暮れの日に あなたが好きです!

[解説]
アイドルみたいな曲を、というコンセプトの曲。某スマホアイドルゲームの娘をモチーフにしています。

去年の7月頃書いたので、時期的に大村そうたの影響を強く受けた曲です。いわゆるユーロビート進行というやつですね。素直すぎて他の曲でも多用するのですが、いい加減依存からは逃れたほうがいいのかなとも思います。本家の方も最近オーストラリアから送ってくる曲はかなりチャレンジしてますしね。ちなみに、減七経由の転調という私がよくやることを今回もやってます。

歌詞は自分で書いておきながらめっちゃかわいいと思うのですが、どうでしょう。これで私が歌わなければ最高なんですけどね。早くボカロを買いたいですね。ちなみにひまわりはJpopで最も題材にされているテーマらしいです。ポップですね。


7.stella viola

[歌詞]
君の名前は何だったかな
インチキだらけの架空のスター

あたしはいつも遅すぎて
流行前線 模倣の繰り返し

超えては浮き沈みの星
夜空に何億年 在るのかな

君が死ねば君についての紙もデータも
なんの価値もないゴミになれはてるだろう

あたしはまだ早すぎて
光には飛び込めない

老いては落ちてゆく定め
記憶は何十年 有るのかな

君が死ねば君についての紙もデータも
なんの価値もないゴミになれはてるだろう

紫苑の花を手向けにしよう

君は生きるあたしの中 紫色の星になって
なんの意味もないけれどいつか落ちるまで
輝き続けて欲しいな 生まれたての星になって
あたしを一人にさせないで ずっと歌い続けてよ

紫苑の花を手向けにしよう

[解説]
おしゃれ(?)なシャッフル調。歌詞も曲も気に入っています。デヴィッド・ボウイを扱う授業があり、「ロックのレイトスタイル」(70年代初頭のロックの古典的完成以後変化したもの、みたいなことらしいです。例えばパンクとかニューウェーブとか)というものを学んで、それをもとに書いた歌詞にコードをつけました。私には珍しい、詞先の曲ですね。

題はイタリア語で「紫色の星」という意味で、歌詞にもでてくる紫苑を表しています。イタリア語で紫苑のことをこのように言うわけではなく、紫苑の学名がギリシャ語の「aster(星)」から来てる(花が星状なので)ということと、紫苑が紫色の花であることからGoogle翻訳さんに頼んでつけてもらいました。紫苑の花言葉は「君を忘れない」ということで、ボウイに向けて作った曲、というのは嘘(あんまり聞いてないですごめんなさい)。

実際には自分の作った曲たちに向けた曲です。クソみたいな曲も多いのですが、私の中では生き続けているよ、だから安心してね、と言いながらdeleteキーを押すくらいのイメージ。自分の作った曲は全部子供みたいに愛おしいもんでして、切り捨てるのは大事だけど悲しいよね、って感情を表しておきたかったのです。まあそんな愛おしい曲もすぐ忘れちゃうんですけどね。私達はお星さまのようには悠長に生きられないので。


8.盆踊り

[歌詞]
久しぶりに会ったあなたは
白い肌をしていたの

痣も火傷も消え失せて
綺麗な顔して笑うんだ
リンドウの花のようね

太鼓を打ち鳴らす
お兄さんまだやめないで
わたしはまだ踊っていたいの
二人でいる幸福なこの時間

暗い畳の小部屋から
遠くへ旅立つあなたへと
リンドウの花をあげる

神様どうか今を
止めて永遠に閉じ込めてよ
わたしはまだ踊っていたいの
二人でいる幸福なこの時間

あなたにかけたお呪い
一生抜け出させない
悲しみも笑顔もわたしに見せてちょうだい
さあ 手を取って

屋台で買った指輪
白い指にはめましょう
あなたとずっと踊っていたいの
見せつけよう幸福なこの二人

[解説]
2番目に紹介した「夏祭り」の続編みたいな曲です。2人だけの世界からちょっとは社会復帰した感じの歌詞です。ちなみにリンドウの花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」ってことで、歪んだ感じが気に入っていたので無理やりねじ込みました。

この曲に限らずラブソングみたいなのは割りと書くんですが、自分自身は恋愛なんてしたことないし、するつもりもないので全部妄想ですね。恋愛は第三者にとって美しかったり面白かったりしないといけないというのが基本姿勢で、つまり私にとっての恋愛は常に作品にしかないです。自身が見られる側になるのは嫌ですね。でもこの世界はそういう風にはできてないんでしょうか。

キーボードによる弾き語りとして作ったのでかなりコードを凝っています。減七の多用、同主調やテンションも気持よく感じる範囲で入れ、よくある進行も取り入れつつ。一聴で何をしたいか分かりやすく作ったつもりですが、結構いろんなことをやっています。今度の七夕ライブでやるつもりなので、よかったら聴いてみてください。


以上。変な曲ばかりですが、ちょっとは考えて作っているので、ちょっとだけでも読んでくれたら嬉しいです。
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【バンド紹介】大村の掌

by Thanatos

こんにちは!二期のThanatosといいます!!今回は音楽集団「大村の掌」の紹介記事を書きます!!!

まずはメンバー紹介から。

Vocal タケウチルカ 力強い歌声とハイトーンが特徴の女性ボーカル。金髪。
Vocal ともちん 臨時で参加しているふわふわ声のボーカル。よく喋るにぎやかな人。
Guitar 小川 豊富な音楽経験と知識に裏打ちされたクレバーなプレー。オリックスを応援している。
Bass Haggy# サウンドを下支えしながらもセンスのある演奏を披露する。現TOB代表。
Drum RA 手数が多く、バンド演奏を積極的に主導するスーパードラマー。変わった音楽が好きな人。
Keyboard Thanatos これを書いてる人。同期音源やレコーディングも担当。いい人。
Producer 大村そうた 今オーストラリアにいる。

個性豊かなメンバーですね!

大村の掌は大村くんを中心にして今年の4月結成された、とてもフレッシュな音楽集団です!メンバーも全員20歳周辺ととても若々しくみずみずしいです。
基本的な活動内容は、大村くんの楽しいポップな曲をライブでアレンジしたり、大村リスペクトの曲をみんなで作ったり。このバンドは大村、小川、Haggy#、Thanatosと曲を作れる人が四人もいる上、それぞれ持ち味が違うためライブでは楽しいセットリストになります。

レコーディングを積極的に行っているのも特徴で、秋までに大村くんの曲を10曲程集めた楽しいフルアルバムの完成を予定しています。さらにファースト・アルバムも鋭意作成中で、「海」をテーマにしたファンタジックサウンドになる予定です。

正統派音楽集団「大村の掌」をよろしくお願いします!!

歌詞紹介

二期の小川です。フルネームでは小川ユウと名乗ります。
今日のライブ、ソロで演る曲の歌詞と解説をのっけておきます。
自作曲の解説というのは相当に恥ずかしい行為だと思っていて、今まで避けてきていました。
ですが先日の後輩たちの紹介を読んで、聞いている側からすると面白いものだなあと思い直しまして。
それではお楽しみいただければ幸いです。

1. 海辺の街で

海辺の街で 終わりを待つよ
同じ病気の 君といっしょに

波打ち際で 笑いあうのは
まじめな嘘を 重ねてるだけだよ?

明日もこうやって 楽しめる保証は
君の指の先に 頼りたいな

子供のままで 年老いていく
潮風が今 錆び付かせていくよ?

よどんだ雲の色 水面に映って
君の中が全部 腐っていく

海辺の街で 終わっていくよ
声を聞かせて 最後にもう一度

〈解説〉

The BeatlesにBlackbirdという曲がありまして、単純な弾き語りなんですがセンスにあふれた名作です。
その特徴のひとつにギターの3弦をずっと鳴らし続けるというところがありまして、この曲はそれをパク……真似ました。
やってみると10分くらいでAメロとBメロの伴奏ができて。メロディも奇をてらわずに弾いてる音そのままなぞって。
Cメロはメジャーコードを短3度上行させて気合いで終止っぽくするという荒業をやったので、起伏ゼロのメロディに。
間奏は木下美紗都の1st albumのなにがしかっぽい感じでまとめて。という感じで、ぽいぽいできてしまった曲です。
下に載せている豪州節みたいなのは意識しないとできないので、おそらくこちらが素ですね。
歌詞も5分くらいで書きました。幼稚園のころは海辺の町に住んでいて悪い思い出はないはずですが、海をテーマにするとこういう感じになります。

普段着な曲なので反応が楽しみです。

2. 自由自在

自由自在に歌えない時代 気づかぬうちに放つ異彩 否応なく感じる悲哀
自由自在に歌えない時代 その姿と向き合う気合 そのときに開ける視界

まずは昔々の物語 街の中でも星明り
見えていた頃の話 ヒトはみんなお互いに
居場所に束縛されていてそれが上策ではないにせよ
独自のノウハウ体にしみつかせてまっすぐに上達すくすくと

黒だけで書いた水墨画を下書きに色塗って調和させていた
振り返ってみる僕らがそんなふうなクラシックの評価を
「古臭い地味な色物」の安直すぎる一言で
終わらすのは見どころ無視する身の程知らず

自由自在に歌えない時代 気づかぬうちに放つ異彩 否応なく感じる悲哀
自由自在に歌えない時代 その姿と向き合う気合 そのときに開ける視界

お待たせしました21世紀「音楽」はファッションです
選ぶ基準はTPOでテンプレートの量産コーデ
サイズ違いも多少は込みで相槌用の無難な方へ
だいぶ血がにじむくらいにきつくても「あいつみたいに浮いちゃうよりはマシだよね」

↑横暴な同調圧力の膨張には堂々と応答
戦々恐々な行動は早々に投了~
オリジナリティ皆無のメロディよみがえらせるライムのセオリー
次に見るマイルストーン目途に気軽なタイプの線路に

自由自在に歌えない時代 気づかぬうちに放つ異彩 否応なく感じる悲哀
自由自在に歌えない時代 その姿と向き合う気合 そのときに開ける視界

自由自在なはずの世代、時計の針はもとに戻せない
どうしようもないめまいを乗り越えていくのはふとした出会い
裸でダイブだパンクロック ビートを盗んでヒップホップ
ムカつく奴には空手チョップ はじめてのときに感じたショック

演奏技術も関係なくパクりも音程も気にせず突き進んでいく初期衝動の力
でも今は両方とも内輪ノリのお約束を繰り返してる体育会系マネた縦社会、
反体制の「は」の字もねえただの様式美の音楽スタイルに成り下がってしまった
現代音楽もフリージャズもノイズミュージックもプログレもなにもかもがファッションです

自由自在に歌えない時代、
自由自在に歌えない時代、
自由自在に歌えない時代、
自由自在に歌えない時代。

〈解説〉

ヒップホップやってみたかった、という曲です。にわか丸出しですが韻辞典で検索しまくって書き上げました。
昔からヒップホップのビートはかっこいいなと思いつつも、ラップに違和感がぬぐえずそこまで聞く気にはならなくて。
Rhymesterやスチャダラパー辺りから慣らしていって、だんだんと魅力を見出して。
そしていわゆる「俺は東京生まれ ヒップホップ育ち」みたいなのはバンドミュージックに置き換えると日本語ロック論争が起こっていたころみたいなもんなんだなという納得をしました。
それからしばらくは聞きはすれど作れる気がしなかったのですが、DJ Middlecapsという新星の登場に刺激されまして。
もうひとつ、流行に三歩下がってついていくことで定評がある僕はようやっと「フリースタイルダンジョン」見はじめまして、それでラップの良し悪しをはかる基準のなんとなくの輪郭をつかんだこともあり、いっちょやってみっかとキーボードをたたきました。
歌詞は「自分の音楽とはなにか」みたいな感じですが、まだまだとっちらかってますね。韻を乗りこなす体力がないです。改めてラッパーを尊敬します。

このライブ出演エントリーしてから書きはじめたので、トラックもできなかったしギターの伴奏も単純だし、歌詞もまだ推敲の余地はあるしで叩き台的なやつです。


3. 豪州節

※グダイグダイ ハッザゴイン グダイグダイ ハッザゴイン

忙しない 夜中に熱い コーヒーを

頭上から 星影落とす 天の川
砂漠の肌に 輝ける闇

※(くりかえし)

茜さす 紫匂う ジャカランダ
花は占う そのパスワード

※(くりかえし)

ユーカリが もえる山並み さんざめく
巡る魂 光を灯す

砂漠の肌に 輝ける闇

グダイグダイ ハッザゴイン グダイグダイ ハッザゴイン ハッザゴイン

〈解説〉
民謡っぽいメロディにおしゃれなコードをのっけたい、というのが僕の基本的な作曲姿勢でして。
そこそこ慣れてきたし、ここらで一曲がっつり民謡によせた曲を作ろうかというのがこの曲のコンセプトです。
Aメロの出だしはRideのVapor Trailをパク……参考にして、そこからは開放弦鳴らしながらルート下げていってという感じです。
開放弦を響かせておくと、コードの基本的な構成音ではなくても開放弦の音を基準にして歌えるので、テンションをメロディに使えます。
それに(低音の場合が多いですが)同じ音が続くのは非西洋音楽(非コード音楽)感が出るので好都合です。

歌詞は内容的にはオーストラリア、形式的には囃子言葉と七五調がキモです。
囃子言葉は「ソーラン節」のようにその民謡の代名詞にもなるものですが、とくに意味はない感嘆詞です。
とくに意味がないものを創作するのはしんどいので、オーストラリア英語のG'Day、How's it goin'を拝借してカタカナで歌いました。
七五調にする必要は必ずしもなかったのですが、オーストラリアは季節が逆で独自の自然がたくさんありますし、せっかくなので。
秋の風物にはろくなものがなかったので無理やりコーヒーにしておきましたが、作っている最中に短歌だったら季語がいらないことに気づきました。
「茜さす」の枕詞、「もえる」の掛詞など、それっぽいことができて満足です。

全体的に気に入っている曲で、手応えもあったのでまたやります。

以上です。斜め読みでかまいませんので見ていただけるとうれしいです。

曲/歌詞紹介

こんにちは。代表のHaggy#です。

五月祭にて初めてTOBでソロ出演しまして動画共有もなされたので、ソロ披露曲の紹介記事書きました。

1.或る休日のAM11:00

今日は何もない休日
ベッドから出る気は起きない

外はよく晴れている
天井はいつも変わらない

醒めて欲しくない夢を見ていた
そんな気がしたんだ

忘れちゃいけない夢を見ていた
そんな気がしたんだ

☆タイトル通りの時に何となく書いた歌詞から出来た曲。
さっきまで感情が昂ぶっていた気もするが、どんな夢を見ていたか。自分は今起きているのか、はたまたまだ夢の中なのか。
寝覚めが良くない時に偶に抱くフワフワした感覚を、何の捻りもなくただ述べた曲。
サウンド面に関しては、maj7の多用やら拍子・調の謎変化やら、趣味全開に仕上がったと思う。曲構成も。

2.Raindrop girl

想い出したのは 八年前のあの日
「一緒に帰ろう」って言ったら 迷惑そうに笑ったよね
傘は要らないってはしゃぐ私の隣で
呆れていた顔も 憶えてるよ

きっと気づいてないよね
長かった髪も切ったから
あなたの方は相も変わらずに
今日も傘を持ってるけど

降り出した秋の雨
私を溶かしてく
泡沫の幸せに泣いた空

結局傘をさすんだね
別に怒ってないけどさ
違う世界に居るみたいだから
右手くらいはあっためて

想い出したのは 三年前のあの日
「また逢えないかな」って言っても 誰も返事はしなかったの
何でか傘が嫌いになって放り投げたら
そこで 私の時間は止まった

降り出した秋の雨
私を溶かしてく
泡沫の幸せに泣いた空

もうきっと逢えないの
ずっと分かってたから
小さな声で呟いた
「サヨナラ。」

☆raincoatの「秋霖」の歌詞を書いた時、折角考えたストーリーをこんだけしか伝えへんのは勿体無いなと思い立ち、ストーリーを練った上で書いた歌詞、から出来た曲。
ざっくりとしたストーリー→秋霖→詳細なストーリー→本曲の順番。
あっちは男の子視点で、こっちは女の子視点。いずれ「秋霖」の方も歌詞紹介を載せると思うので、二つの歌詞からストーリーを導いてみると、それぞれまた違って聴こえる、かも。
この曲のポイントは、二番でAメロBメロが逆転しているところ。これは本当に一回やってみたかった。他は至って普通の曲。
因みに、サビ前半のコード進行は秋霖と同じである。

3.彼岸花

(歌詞割愛)

☆現在の歌詞から今後変わるかもしれないのと、そうでなくともいずれまた披露するつもりで歌詞公開の機会もまたあるだろうというので、今回は歌詞割愛。というか、この曲の歌詞は自分でもハッキリとした解釈が無い。
テーマは、彼岸花の花言葉である
「諦め/独立/情熱/悲しき想い出/想うはあなたひとり」
など。
実はこの曲自体を作ったのは高校時代で、作ったものの歌詞がしっくり来ないし歌い辛いしそもそも披露する場も無いのにオリジナル曲作ってもな、という理由でお蔵入りになっていた。
それを今年の一月に引っ張り出してきて、歌詞を大幅に書き換え、現在の形になったのである。
要するに、私の作る歌モノの原点的な曲。
因みに因みに、当時のタイトルは「孤り虚」とかいて「独り言」というもので、歌詞も確かそんな内容だった気がする。
今考えるとイタいというか恥ずかしいというか。

以上。別段面白い話も特に無かったとは思いますが、お読み頂きありがとうございました。ではでは。

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